PACCANとは?

①PACCAN(Pacific Cannovation Group)について

①-1 PACCANとは?

タイ最大手のカナビス企業で、種の開発から栽培、抽出までの全工程を自社で行い、それらを世界基準の厳格な認証に従って実施しています。国際有機認証済み(IFOAM)の有機土や肥料を自社で生産し、栽培(GMP)抽出(PIC/S)、そして検査(ISO17025)の各工程は、医療薬剤の基準に準じています。これにより、タイ国立病院、タイ薬品局(GPO)へ民間企業として初めてカナビス製剤を提供しています。また、食品(薬剤、エディブル)としての安全を確保するためにCODEX GHPsに基づく衛生管理も徹底しています。全てのプロセスでトレーサビリティーを明確にし、最高品質と安全性を追求しております。

パッカンは栽培・抽出だけではなく、製薬、ウェルネスセンターやカナビス医薬品を中心とした認定クリニックを運営し、自社ブランドであるD.R.CANNからは、日本でも利用可能なCBD、CBN、CBG製品がリリースされています。

PACCAN 会社概要

・商号: Pacific Cannovation Group

・代表者: Supa-chak Trairatanabhas CEO

・所在地: Pacific Cannovation Company Limited, Thailand 59 Satriwittaya 2 Road, Ladprao, Bangkok 10230, Thailand

・設立: 2019年6月12日

・資本金: 100,000,000 Baht

ウェブサイト▶︎ https://www.paccangroup.com/

②各認証とガイドラインについて

②-1  有機農業のグローバルスタンダード「IFOAM」とは?

IFOAM(International Federation of Organic Agriculture Movements)は、国際的な有機農業の認証機関です。有機農業は、環境に優しい栽培方法や天然肥料を使用し、農薬や化学物質の使用を最小限に抑える農法を指し、オーガニック農法とも呼ばれます。

パッカンがIFOAMの認証を取得しているということは、世界的に認められた厳格な有機農業基準に基づいているということを示します。これは、有機土と肥料を生産し、それらを大麻の栽培に用いているということを意味します。その結果、パッカンは有機的に大麻を栽培しているということになります。

②-2 製造のグローバルスタンダード「GMP」とは?

GMP(Good Manufacturing Practice)は、製造業や医薬品業界などで品質管理や製造プロセスの規格を定める国際的な基準です。GMPは製品の品質や安全性を確保するために、製造工程や設備の管理、トレーサビリティーの確保、品質管理のシステムの導入などを含んでいます。大麻栽培においても、GMPは安定した製品の生産を支える重要な基準となります。カナビス企業としてのGMP概要を簡易的にはなりますが以下に纏めました。

設備と環境の整備:

・温度、湿度、光の状態を適切に維持

・作業場の清潔さを常に確保

材料の選択と管理:

・安全で高品質な材料を選択

・材料の出所を記録し、追跡可能にする

作業の進行の管理:

・育て方から収穫のタイミングまで、手順を詳細に記録

・常に同じ品質の製品を生産

品質の管理と調査:

・大麻の成分や純度、微生物による汚染、病気などを定期的に調査

・調査結果を記録し、管理

記録の作成と整理:

・栽培手順と品質管理方法の詳細な記録を作成・整理

・病気や汚染が起きた場合、原因を速やかに特定できるようにする

パッカングループがGMP基準を守っているということは、一貫して品質の高い、安全な製品を作り出しているということです。法律や規制を遵守し、安全に大麻を育てているという証拠でその結果、世界的な視点から見ても、パッカングループのカナビス製品は安全性・信頼性・トレーサビリティに優れていると言えます。

②-3 医薬品製造のグローバルスタンダード「PIC/S」とは?

PIC/S(Pharmaceutical Inspection Co-operation Scheme)は、製薬業界における品質保証の国際基準です。これは、医薬品の製造に関連するすべての要素が適切に管理され、製品の品質が保証されていることを意味します。ちなみに、PIC/S認定工場にて抽出されたカナビノイド原料が日本国内に輸入されるのは業界として初の試みとなります。

参考▶︎ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120581.html

PIC/Sの基準に従って行われた抽出作業は、抽出過程が高品質であることを保証します。

これには、使用する設備の清潔さ、使われる化学物質の品質、抽出過程の管理、出来上る製品の品質検査などが含まれます。

現在の日本のカナビス市場において、国際的な基準やルールに準拠した栽培・抽出の過程を明確にする事は重要なポイントです。PIC/S認証工場で行われる抽出作業は、その透明性と安全性を強く示しています。この認証は、パッカンが高品質な製品を提供している証明であり、同時に消費者に対してもその製品の安全性を保証します。

②-4 ラボラトリのグローバルスタンダード「ISO 17025」とは?

ISO 17025は、国際標準化機構(ISO)が制定した、試験と校正ラボラトリ(実験室)の適格性を確認するための国際規格です。これは実験室の技術的能力と結果の正確さ・信頼性が保証される証です。

この規格は世界中で広く認識されており、ISO 17025認証を持つラボラトリは、品質管理システムと技術能力が国際的に認められています。その結果、どの国でも一貫した高品質な試験と校正が可能となり、製品の品質を確認する際の信頼性が高まります。

パッカンがISO 17025認証を持つ工場でカナビス製品の検査を行い、さらに※THAI FDA認証も取得していることは、その製品の品質と安全性が国際的に高い水準で保証されている証拠となります。さらに、タイFDA認証とISO 17025認証を取得しているという事実は、パッカンが製造するカナビス製品が世界の厳格な基準を満たしていることを証明しています。

また、パッカンはタイの民間企業として初めてFDA認証を取得しました。


※THAI FDA認証:タイの食品医薬品局(Food and Drug Administration, FDA)による認証で、タイのFDAは、食品、医薬品、化粧品、医療器具などの製品が安全性と品質基準を満たしていることを確認するための規制を設けています。特定の製品がTHAI FDA認証を受けることは、その製品がタイの規制基準を満たし、タイの消費者に安全に販売できることを示す証拠となります。

②-5 衛生管理のグローバルスタンダード「CODEX GHPs」とは?

CODEX GHPs(Good Hygienic Practices)とは、食品安全を確保するための国際的な衛生基準です。これは食品が生産、加工、輸送、販売の各段階で適切な衛生条件下に置かれることを要求します。

カナビノイドを製剤として提供するパッカンにとって、CODEX GHPs(Good Hygienic Practices)は非常に重要な要素となります。CODEX GHPsは、製品が生産から輸送、販売に至るまでの全過程で適切な衛生条件を維持することを求める国際的な衛生基準です。

パッカンがこのCODEX GHPsを遵守することで、安全性と品質が確保されることが保証されます。これは製剤としてのカナビノイド製品を販売するパッカン自身の品質保証となり、また、その製品を使う消費者にとっても製品が手元に届くまで適切な衛生管理がされていることは大きな安心材料となります。